DeFiの取引種類別の計算方法

このヘルプページでは、DeFi機能における取引種類ごとの損益計上の処理方法をご案内しています。

クリプタクトのDeFi機能とは?(参照:DeFi:基本的な使い方について

クリプタクトにウォレットアドレスを追加すると、対応するネットワーク内でそのウォレットアドレスの取引履歴がクリプタクトに自動で反映されます。システムが認識できる取引については、自動的に識別され、損益計算も自動で行われます。一方、自動識別できなかった取引や、DeFi取引以外の入出金取引については、「要識別」として分類されるため、手動で識別する必要があります。

このヘルプページでは、自動で識別された取引の種類ごとに損益計算がどのように処理されるかの説明と、自動識別が行われなかった取引に対して選択可能な取引種類についてご紹介します。

 

目次:

  1. 要識別取引の「入出金」(入金)
  2. 要識別取引の「入出金」(出金)
  3. 要識別取引の「リスク取引」
  4. 要識別取引の「不明」または「その他」

 

1.要識別取引の「入出金」(入金)

取引種類 概要

損益計算上の

処理方法

資金移動 ご自身の別のウォレット・取引所からの資金移動による入金

損益に影響しないので、取引一覧上には表示なし

購入 仮想通貨の購入(交換)による受取、個人から仮想通貨をもらったことによる入金 時価での購入
ボーナス 上記以外。ステーキング報酬/エアドロップ/その他何らかの報酬として仮想通貨が付与されたことによる入金 時価での利益認識
除外 入金の理由がわからない場合、ICO参加による報酬

損益計算から除外

 

2.要識別取引の「入出金」(出金)

取引種類 概要

損益計算上の

処理方法

資金移動 ご自身の別のウォレット・取引所への資金移動による出金

・損益に影響しないので、取引一覧上には表示なし

・手数料が発生している場合は手数料のみを送金手数料として自動反映(種別:SENDFEE)※1

売却/支払 仮想通貨の売却(交換)による支払、仮想通貨を贈与したことによる出金 時価での売却
損失/費用 何らかの損失/費用計上に該当する出金

損失(0円での売却)として処理

除外 出金の理由がわからない場合、ICO参加による報酬

・損益計算から除外

・手数料が発生している場合は手数料のみ自動反映(種別:DEFIFEE)※2

※1: SENDFEE・・・初期設定では単純に数量を減らすだけになります。設定より損金算入することも可能。詳細は「送金手数料の費用計上」をご参照ください。

※2: DEFIFEE・・・常に損失計上の処理となります。

 

3.要識別取引の「リスク取引」

取引種類 概要

損益計算上の

処理方法

ボーナス スキャムトークンではなく、通常のエアドロップのようなコインであったり、時価があるコイン 時価での利益認識
除外 送られてきたコインが、スキャムトークン※スキャムコインであるかどうかは、お客様自身で判別してください。

損益計算から除外

その他 上記以外。 要識別取引の「不明」または「その他」参照。

 

 

4.要識別取引の「不明」または「その他」

要識別取引の「その他」について、以下の取引種類を参考に正しい取引種類を選択されているにも関わらず、どうしても要識別が解消できない場合は、以下のヘルプページをご覧ください。

DeFi: 要識別取引:「その他」が解消できない原因と解決方法

取引種類 概要

損益計算上の

処理方法

ボーナス エアドロップ/何らかの報酬などの入金

・時価での利益認識

・同じトランザクションハッシュに出金履歴がある場合、該当の出金履歴は除外

損失/費用 何らかの損失/費用計上に該当する出金

損失(0円での売却)

売却/支払

サービス購入や商品購入のための支払による出金

時価での売却
除外

・入出金の理由が不明のため、手数料のみを反映させる場合

・ご自身の別のウォレット・取引所への資金移動による出金の場合

・ブリッジ

・損益計算から除外

・手数料のみDEFIFEEとして処理(常に損金算入)

※ブリッジ:ブリッジに関しては特に明確なルールは無く、クリプタクトではブリッジ前とブリッジ後のコインは同じコインとして取り扱っているため「除外」を選択してください。チェーンごとにコインを区別したい場合は、カスタムコインを作成してカスタム取引としてアップください。

スワップ/NFT売買

通貨同士の交換、NFT売買、流動性ステーキング

※選択する場合には入出金の詳細の欄に、出金履歴と入金履歴が必要となります。

・通貨同士の交換として処理

・NFTの売買として処理

※買いか売りの履歴として表示されます

※一つのトランザクションに、入金+/出金履歴-がまとまっておらず、複数トランザクションに分かれている場合は、該当の全ての履歴を除外し、別途カスタムファイルで履歴をアップする必要があります。

※流動性ステーキング:流動性ステーキング開始時に代替トークンを受け取ったタイミングで原資産と代替トークンのスワップ/NFT売買として認識します。但し、ご自身のご判断でスワップ/NFT売買として認識しない場合は「除外」を選択ください。

流動性ステーキングの入力方法

ハーベスト報酬 ロックしているコインの利息収入のようなものを受け取った場合 時価での利益認識
流動性供給の開始 コインをペアでプールに預入

預入時は損益に影響なし

流動性供給の解除 プールに預入していたコインペアを引き出し

・コイン毎に預入時と引出時の数量の差を確認し対応

預入時<引出時=時価での利益認識(BONUS)

預入時>引出時=損失計上(0円でのSELL)

ステーキングの開始 ステーキングとしてコインを預入

・預入時は損益に影響なし

※すでにステーキングしており、その時点で確定しているステーキング報酬がある場合は報酬分をを利益認識(STAKINGとして表示)

ステーキングの解除 ステーキングしていたコインの引出

・引出-預入=をステーキング報酬として時価で利益認識(STAKING)

・ステーキングしているコインと報酬コインが異なる場合は受け取ったステーキング報酬のみを利益認識(STAKING)

LPステーキングの開始 ステーキングとしてLPトークンを預入 ・預入時は損益に影響なし
LPステーキングの解除 ステーキングしていたLPトークンの引出

クリプタクトではLPトークンの管理は行っていません。LPステーキングの解除をお選びいただいても、損益計算には組み込まれていません。

※「流動性供給の解除」+「LPステーキングの解除」が一つのトランザクションで同時に発生しているケースにおいては、「LPステーキングの解除」を選択いただくと、「流動性供給の解除」に伴う損益のみ反映される仕様となっております。

レンディングの開始 コインの貸し出し

貸し出し開始時点は損益に影響なし

レンディングの解除 貸し出していたコインの返却

返却枚数-貸出枚数=貸出利息として時価で利益認識(LENDING)

コインの借入 コインの借入

・借入時は損益に影響なし

・借入したコインのポジションが増加

コインの返却 借りていたコインの返済

借入金額-コインの平均取得単価*数量で損益認識

スマコン承認 取引時を承認したと同時に送金されるが、その際に発生する手数料(ガス代) 手数料分を損失計上(DEFIFEEとして表示)
ラップ  

手数料のみ認識

※ラップドトークンの取扱いはこちらの記事をご参照ください。

アンラップ  

手数料のみ認識

※ラップドトークンの取扱いはこちらの記事をご参照ください。