未分類取引解消後、コインポジション(枚数)がどうしても合わない時の残高調整方法

本記事では、未分類取引を解消してもなお「実際の保有枚数」と「システム上のコインポジション」が合わず、理由がわからない場合の調整方法(カスタムファイルでアップする方法)について紹介いたします。

【注意】
本ヘルプページはあくまでも調整方法の一例のご紹介となります。調整をどのようにすべきか、どういった方法であれば認められるかどうか等、最終的には税務署の判断となります。必ずご自身の担当の税務署にご確認ください。

【補足事項】

  • 「未分類取引」が発生している場合は、本ヘルプページをご覧いただく前にまずは「未分類取引の確認と解消方法」をご確認いただき、「未分類取引」を必ず解消してください。
  • 「未分類取引」を解消した後、「未分類取引解消後、コインポジション(枚数)が一致しない時の原因と確認方法」を確認し、どうしても原因が分からない場合のみ、本ヘルプページで案内をしている方法を参考に残高調整を行います。
  • 取引日時についてはご自身のご判断となります。どの日時でアップすべきか分からないような場合は、年度末日に日時を設定することもできますが、明確なルールはございません。

 

1.システム上のポジション>実際の保有枚数

①損益に影響なくポジション(枚数)だけ減少させる方法

「種類」をREDUCE、「価格」は空欄で入力(記載例2.14)

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格   決済通貨     手数料 手数料通貨
取引日時 REDUCE 任意 USDT 2 空欄※1 JPY 0 JPY

※1 価格は空欄にしてください。

 

②平均取得単価分を損失計上させる方法

「種類」をLOSS、「価格」をで入力(記載例2.13)

日時

種類

ソース

主軸通貨

取引量

価格

  決済通貨    

手数料

手数料通貨

取引日時

LOSS

任意

USDT

2

空欄※1

JPY

0

JPY

※1 価格は空欄にしてください。
損失計上となるため税務上は保守的ではないと思われますが、例えば漏れている取引が何らかの費用計上できるものであることが明確な場合など、詳細は不明ながらも取引の性格は分かっている場合の記載方法です。

 

③記載日時時点の時価での売却として損益計算に組み込む方法

「種類」をSELL、「価格」を空欄(※)として入力

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格   決済通貨     手数料 手数料通貨
取引日時

SELL

任意 USDT 2   JPY 0 JPY


例えば該当コインが2018~2022年にかけて取引のあるコインの場合、単年度で計上すると損益に与える影響が大きい可能性があるため、記載日時を4年にわけて売却取引を追加する、といった記載方法をされる場合もあります。

「価格」が空白かつ「決済通貨」が法定通貨(JPYやUSD)の場合は、クリプタクトの価格を自動参照します。但し、クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できている場合に限ります。価格が取得できているかはこちらをご参照ください。

クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できていない場合、カスタムコインを主軸通貨に入力し、ご自身でお調べした価格を入力ください。

 

2.システム上のポジション<実際の保有枚数

①記載日時の時価での利益認識

「種類」をBONUS、「価格」を空欄(※)として入力しポジションを増加させる。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格   決済通貨     手数料 手数料通貨
取引日時 BONUS 任意 USDT 2   JPY 0 JPY


BONUSは時価評価して所得認識する処理となります。1年間で価格が大きく異なる場合はどの日時でBONUSとするか影響が大きいため、金額次第では①‐③同様、月次で按分するなど対応する方法も検討は可能かと存じます。

「価格」が空白かつ「決済通貨」が法定通貨(JPYやUSD)の場合は、クリプタクトの価格を自動参照します。但し、クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できている場合に限ります。価格が取得できているかはこちらをご参照ください。

クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できていない場合、カスタムコインを主軸通貨に入力し、ご自身でお調べした価格を入力ください。

 

②記載日時の時価での取得

「種類」をBUY、「価格」を空欄(※)としてポジションを増加させる。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格   決済通貨     手数料 手数料通貨
取引日時

BUY

任意 USDT 2   JPY 0 JPY


買いの場合は、記載日時の時価購入の処理となります。不明な取引が売買であることだけは明確にわかっている場合などは、買いとするケースも考えられます。

「価格」が空白かつ「決済通貨」が法定通貨(JPYやUSD)の場合は、クリプタクトの価格を自動参照します。但し、クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できている場合に限ります。価格が取得できているかはこちらをご参照ください。

クリプタクトが「主軸通貨」の価格を取得できていない場合、カスタムコインを主軸通貨に入力し、ご自身でお調べした価格を入力ください。

 

取引種類の計算方法