STEPN(ステップン)などにおいて、仮想通貨を支払い、NFTの価値を向上させる、レベルアップという仕組みが誕生しています。本件の損益計算方法について、国税庁からの明確な指針はありませんが、顧問税理士とも相談し、以下の通りご案内しております。
NFT自体の売買のカスタムファイルでの記載方法についてはこちらの記事をご参照ください。
■損益計算
レベルアップに使用した仮想通貨は、NFTの機能を向上させ価値を増加させるための支出と位置づけ、当該NFTの取得原価に加える処理をご案内しております。
例えばですが、1ETH=300,000円の時に、1ETHを使って取得したNFTについて、その後1ETH=350,000円の時に1ETHを使ってレベルアップさせた場合、本NFTの取得原価は300,000円+350,000円=650,000円として計算いたします。
■カスタムファイルでの記載方法
LEVELUPというアクションをご活用いただくと、カスタムコインで表現されたNFTの取得原価に加えることが可能です。
【ご注意!】LEVELUPというアクションについてはNFTのレベルアップを表現する際にのみ使用することを想定しております。その他の仮想通貨の取引への仕様は想定しておりませんので、ご留意ください。
例1-1:カスタムコインABCで表現しているNFTについて、1枚のETHを使用してレベルアップさせた
日時 | 種類 | ソース | 主軸通貨 | 取引量 | 価格 | 決済通貨 | 手数料 | 手数料通貨 | コメント |
取引日時 | LEVELUP | 任意 | USER‐ABC | 1 | 空白 | ETH(※1) | 0 | JPY | 任意 |
(※1)上記記載方法ですと、使用した仮想通貨(上記例では1枚のETH)は時価で売却という処理になります。取引一覧上では別途1枚のETHの売却履歴が自動生成されます。
【ご注意!】2022年5月時点の仕様ですと、Price欄に数値を記載されると強制的に0円でのレベルアップとなり、正しく処理されません。弊社で価格データを取得できていないコインを使用してレベルアップした場合は、以下例1-2を参照いただきながら、ご自身で時価をお調べいただき、日本円換算したうえで平均取得単価に追加ください。
各コインの価格取得状況についてはこちらをご参照ください。
例1-2:クリプタクトで価格データを取得できていないコインxxxを1枚使って、カスタムコインABCで表現しているNFTをレベルアップさせた。xxxの時価は1枚=1000円だった
日時 | 種類 | ソース | 主軸通貨 | 取引量 | 価格 | 決済通貨 | 手数料 | 手数料通貨 | コメント |
取引日時 | LEVELUP | 任意 | USER‐ABC | 1000 | 空白 | JPY | 0 | JPY | 任意 |
取引日時 | SELL | 任意 | XXX | 1 | 1000 | JPY | 0 | JPY | 任意 |
※ウォレットアドレスの連携により反映されたレベルアップのための仮想通貨の支払いについて
現在システム上でレベルアップとNFTを紐づけすることができないため、DeFi取引自体は「除外」を選択し、別途上記記載方法でアップをお願いします。
免責
利用規約にあります通り、以下に書かれた内容につきまして、クリプタクトは一切責任を負いません。また、今回の内容はあくまで一般的な取扱いについて述べたものであり、個別の状況は加味しておりません。今後国税庁よりNFTに関する指針が発表された際に、上記と指針が異なる場合もございますが、一切の責任を負いません。税務上のご不明点につきましてはご自身の税理士にご確認くださいますようお願い致します。