DeFi取引の計算方法のご紹介とカスタムファイルでの記載方法

このページではDeFi(デファイ/ 分散型金融)取引の計算方法とカスタムファイルでの記載方法をご紹介します。まずはカスタムファイルをお手元にご用意ください。(こちらよりダウンロード)

免責

利用規約にあります通り、以下に書かれた内容につきまして、クリプタクトは一切責任を負いません。また、今回の内容はあくまで一般的な取扱いについて述べたものであり、個別の状況は加味しておりません。今後国税庁よりDeFiに関する指針が発表された際に、以下と指針が異なる場合もございますが、一切の責任を負いません。税務上のご不明点につきましてはご自身の税理士にご確認くださいますようお願い致します。

 

1. 「利息」(Liquidity Mining)の受け取りについて

DeFiではサービスを利用することでいわゆる利息のようなものを受け取る機会が多数あります。こちらはすべてボーナスとして認識する方法をご紹介しています。

 

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例:Compoundに100枚のETHを預けて、利息として0.15枚のETHを取得した

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
取得日時 BONUS 任意で記入 ETH 0.15
(*1)
JPY(*2) 0 JPY(*2)

 (*1)  空白かつ決済通貨が法定通貨の場合は、クリプタクトの価格を自動参照。クリプタクトが価格を取得できているかどうかはこちらをご参照ください。

(*2)「決済通貨」、「手数料通貨」・・必ず法定通貨を入力ください。「手数料」が仮想通貨で発生している場合は、別途LOSS(損失計上)の履歴をアップください。

 

例:Compoundにて、COMPトークンが0.1枚配布された

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
取得日時 BONUS 任意で記入 COMP 0.1
(*1)
JPY(*2) 0

JPY(*2)

 (*1)  空白かつ決済通貨が法定通貨の場合は、クリプタクトの価格を自動参照。クリプタクトが価格を取得できているかどうかはこちらをご参照ください。

(*2)「決済通貨」、「手数料通貨」・・必ず法定通貨を入力ください。「手数料」が仮想通貨で発生している場合は、別途LOSS(損失計上)の履歴をアップください。

 

 

2.利息の支払いについて

損金算入できる場合、記載方法は以下の通りとなります。

例:Compoundで利子として、ETHを0.01枚を支払った。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
利息支払日時 LOSS 任意で記入 ETH 0.01
(空白 *1)
JPY(*2) 0 JPY(*3)

(※1) 価格は空欄にしてください。
(※2)法定通貨のみ対応。仮想通貨を記載するとエラーとなります。

(※3)「手数料通貨」・・・法定通貨以外にも、仮想通貨(主軸通貨と同じ場合のみに限る)が入力いただけます。費用計上可能な手数料の通貨種類が主軸通貨と同じ場合、発生した手数料分の会計通貨換算額が該当取引の実現損益から差し引かれる処理となります。

 

3.トークンを借りて取引した場合の記載方法について

担保提供して、借りたトークンで売買等した場合、記載方法は以下の通りとなります。

例:CompoundにETHを提供し、2,000USDCを借りて、借りたUSDCをUniswapにPoolし、引出時に1200USDCと300DAIを取得。その後800USDCをBinanceで購入し、2000USDCを返却。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
借りた日時 BORROW

任意で記入

(*3)

USDC 2000
(*1)
JPY(*2) 0 JPY
引出日時 BONUS 任意で記入 DAI 300
(*1)
JPY(*2) 0 JPY(*2)
引出日時 SELL

任意で記入

USDC 800
0
JPY 0 JPY
返却日時 RETURN

任意で記入

(*3)

USDC 2000
(*1)
JPY(*2) 0 JPY

 (*1) 空白かつ決済通貨が法定通貨の場合は、クリプタクトの価格を自動参照。クリプタクトが価格を取得できているかどうかはこちらをご参照ください。

(*2)「決済通貨」、「手数料通貨」・・必ず法定通貨を入力ください。「手数料」が仮想通貨で発生している場合は、別途LOSS(損失計上)の履歴をアップください。

(*3)BORROWとRETURNはソースの記載を完全に一致していただく必要がございます。

 ※Binanceでの取引履歴はBinanceのファイルをアップロードいただくと自動対応しています。

 

 

4. 債権トークンの取り扱いについて

Poolした際に、証明として受け取ったCreditトークンの見解事例:

  • Creditトークンでは取引せず、Poolしたトークンを引き出した場合

⇒損益計算上は何もしない

  • Creditトークンを売却したり、購入する場合

⇒Creditトークンの裏付け資産(cETHの場合はETH等)と交換対象となる通貨の交換

 

例:ETHを10枚Poolして、100枚のcETHを受け取った。cETHのうち30枚を売却して、計1,200USDを受け取った。cETHを売却した際のETHのPoolしている枚数は11枚だった。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
取引日時 SELL 任意で記入 ETH 3.3(*1)
400(*2)
USD 0 USD

 (*1) 11ETH*30cETH/100cETH

 (*2) 1,200USD/30cETH

 

5.DeFi取引の際に使ったガス代について

DeFi取引のために発生したガス代は取引に必須な手数料と認識し、費用計上が可能になると理解しております。最終的には担当の税務署にご確認いただければと存じます。

「コインの平均取得単価×数量」が費用として計上されます。

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
スワップ日時 DEFIFEE 任意で記入 BNB 0.01 空白もしくは0 JPY (*1) 0(*1) JPY(*1)

  (*1)決済通貨, 手数料, 手数料通貨欄は使いませんので、上記例の通りに入力してください。

 

上記以外の事象に関する反映方法については、右下のサポートボタンよりお問合せいただければ、できる限り検討して回答申し上げます。

 

6.流動性提供の開始、流動性提供の解除、LPトークンの取り扱いについて

クリプタクトでは、開始時と解除時の差分に着目して損益を算出する方法をご案内しております。

例:Pancake SwapにてBUSDを20枚、USDCを18枚預入し、引出時にBUSDが21枚、USDCが17枚になっていた場合、以下カスタムファイルで入力

日時 種類 ソース 主軸通貨 取引量 価格 決済通貨 手数料 手数料通貨
引出日時 BONUS 任意で記入 BUSD 1
(空白 *1)
JPY(*2) 0 JPY(*2)
引出日時 LOSS 任意で記入 USDC 1
(空白 *3)
JPY(*4) 0 JPY(*5)

 (*1) 空白かつ決済通貨が法定通貨の場合は、クリプタクトの価格を自動参照。クリプタクトが価格を取得できているかどうかはこちらをご参照ください。

(*2)「決済通貨」、「手数料通貨」・・必ず法定通貨を入力ください。「手数料」が仮想通貨で発生している場合は、別途LOSS(損失計上)の履歴をアップください。

(*3) 価格は空欄にしてください。
(*4) 法定通貨のみ対応。仮想通貨を記載するとエラーとなります。

(*5)「手数料通貨」・・・法定通貨以外にも、仮想通貨(主軸通貨と同じ場合のみに限る)が入力いただけます。費用計上可能な手数料の通貨種類が主軸通貨と同じ場合、発生した手数料分の会計通貨換算額が該当取引の実現損益から差し引かれる処理となります。

 

LPトークンの取り扱いについて

プラットフォーム上のプールにコインペアをに預けることができ、そのプールでの取引量に応じていわゆる利息のようなものを受け取ることができます。また、預けた際にLPトークンという、預り証明書のようなコインを受け取ることがあります。

流動性提供の取り扱いについてはこちらをご参照ください。